家でアニメを楽しむための最適環境の追求

当委員会は、主に大人の方向けに「家で素晴らしいアニメ作品を見るための環境を追求する」ことを目的として設立されました。

大人も見ている日本のアニメ

日本のアニメは、スタジオジブリの宮崎駿監督作品に代表されるように、子供だけが見るものから、大人も映像作品として楽しめるものに進化してきています。

ある調査結果によると、日本の３０代の５０％以上、４０代の４０％以上、５０代の３０％以上の、合計2400万人以上の大人がアニメを見ているそうです。

現在放映中のテレビアニメ番組の視聴状況
(観ている人)

出典：株式会社ドゥ・ハウス myアンケート調べ　2010年3月26日

アニメのシナリオは、勧善懲悪のシンプルなストーリーから、より現実に近い、善が善になりきれない、悪が悪になりきれない、強いだけではなく悩んだり、泣 いた入り、引きこもったりする複雑な感情を持つキャラクターたちが織り成す、小説レベルの深みのあるストーリーへと変化しています。

また、テレビのハイビジョン化がほぼ完了した現在、今大人になっている人々が子供だった時代のテレビアニメと比べて、驚くほど緻密に書き込まれた背景、そ して激しく動きつつ崩れない動画など、まるで大スクリーンの映画館向けに作られたような品質の動画が多数生まれています。

更には、アニメの音楽も負けていません。名作と言われるアニメの音楽はオーケストラまでも演奏することがあります。そして音楽不況の影響も否定はできませんが、人気アニメの音楽がCD売上ランキング上位に入ることも珍しくなくなっています。

これだけシナリオも、映像も更には音楽までも高品質になったアニメ。大人も楽しむようになってきたのは当然ではないでしょうか。

こうした大人も十分に楽しめるアニメを「映画館だけではなく、自宅でじっくりと楽しみたい。」そう考えている人が沢山入ることは、日本のBD売上げランキングの上位にアニメ作品が多数登場していることで証明されていると思います。

2011年ジャンル別売上(DVD/BD別)

盤種	ジャンル		売上枚数 (千枚)	構成比	前年同期比	売上金 (百万円)	構成比	前年同期比
DVD	映画	邦画	1,453.1	6.6%	90.6%	6,773.7	6.5%	91.0%
		洋画	6,009.8	27.2%	79.7%	13,649.7	13.0%	65.2%
	音楽	邦画	5485.8	24.8%	109.4%	32,111.6	30.7%	110.1%
		洋画	678.6	3.1%	110.0%	2,836.2	2.7%	113.4%
	アニメ		3,519.3	15.9%	74.6%	19,664.6	18.8%	75.6%
	ドラマ	国内ドラマ	483.6	2.2%	70.8%	6,117.8	5.8%	69.2%
		海外ドラマ	1,002.2	4.5%	107.6%	8,434.6	8.1%	104.3%
	バラエティ・お笑い		1,716.4	7.8%	95.5%	7,718.0	7.4%	90.5%
	その他		1,742.1	7.9%	81.5%	7,386.2	7.1%	78.1%
Blu-ray Disc	映画	邦画	242.3	5.5%	236.5%	1,662.5	5.6%	242.9%
		洋画	1,739.5	39.2%	127.7%	6,542.4	21.8%	97.9%
	音楽	邦画	381.1	8.6%	393.5%	2,720.0	9.1%	393.7%
		洋画	10.4	0.2%	155.0%	71.4	0.2%	182.3%
	アニメ		1,913.4	43.1%	112.3%	17,126.2	57.2%	122.8%
	ドラマ	国内ドラマ	25.1	0.6%	234.5%	526.6	1.8%	408.8%
		海外ドラマ	43.5	1.0%	216.0%	728.0	2.4%	413.2%
	バラエティ・お笑い		3.2	0.1%	428.9%	31.3	0.1%	176.4%
	その他		76.6	1.7%	120.1%	539.1	1.8%	136.6%

出典：オリコン株式会社による映像ソフト売上げレポート・調査期間2010年12月27日～2011年6月26日

最高のアニメ視聴環境追求を目指したい

当委員会は、そんな方々の為に、「家で素晴らしいアニメ作品を見るための環境を追求」していきます。今後、映像・音響環境にとどまらずライティングや家具など色々な視点から、最高のアニメ視聴環境を求めていきたいと考えています。

2011年11月
アニメ鑑賞委員会